今年も春の血液検査キャンペーンを実施致します。定期的な血液検査で体調をしっかりチェックして、病気の早期診断・早期治療につなげましょう!わんちゃんは狂犬病の予防接種とも同時に出来ますので、是非ご活用下さい。
当院でのデータをまとめたところ、2025年に健康診断を受診したわんちゃんでは63.6%、ねこちゃんでは79.6%の子たちが何らかの異常が検出されました。健康で長生きするためにも、定期的な健康診断を行い、早期発見・早期治療に努めていきましょう!
今回から犬のみとなりますが、がんマーカーの検査が新しくオプションとして追加されました。がんを早期に発見できる検査とのことで近年、人の医療の分野でも注目されている検査になります!がんマーカーは2種類ご用意いたしました。よろしければこの機会にご検討ください。
.png)
myRNA DOGs NEW!
ノーベル賞の技術を利用した愛犬のがん検査!2024年のノーベル賞において、生理学・医学賞を受賞した「マイクロRNA」の技術と物理学賞を受賞した「機械学習(AI)」の技術を用いた次世代の検査になります。
簡単に説明しますと体の中に存在する小さなマイクロRNAと呼ばれる物質を解析して、そのパターンなどによりがんがある可能性がどれくらい高いのかを評価する検査になります。マイクロRNAって?と思われる方が多いと思いますので、マイクロRNAとは?この検査の原理とは?ということについてもう少し詳しく説明していきたいと思います。
体の中には遺伝子情報が入ったDNAというものが存在しています。このいわば設計図となるDNAから情報をタンパク質を作成する工場へ運ぶ役割を果たしているのがメッセンジャーRNAと言われる物質です。その中の1つにマイクロRNAと呼ばれる小さなものが存在します。マイクロRNAはメッセンジャーRNAに結合して遺伝子の発現を修飾する働きがあります。この中にはがん遺伝子の働きを抑えて、がんの抑制に働くものや、逆にがんを促進してしまう物など様々なタイプが存在します。これら様々なタイプのマイクロRNAを検出して、どのようなパターンを取っているかを解析することで、体の中にがんが存在するのかしないかを確率論的に評価する検査です。
検査結果は4段階のスコアとして報告されます。スコアが高かった場合は、全身の精密検査を行い、がんがどこかに存在していないかを探索して、早期発見・早期治療に役立てられます。今はがんの可能性のみを評価する検査となっておりますが、将来的にはどこにあるのどんながんなのかも見分けられる可能性もあります!今後の発展に期待していきましょう!最近ヒトの分野でも大変注目されている検査になりますので、ぜひこの機会にご活用ください。
こちらの検査についての公式サイトもございますので、ご興味ありましたらこちらをご確認ください。
https://myrna-dogs.com/
AniScan ーアニスキャンー NEW!
ECPKA・IgG濃度・CRP濃度を同時測定し、AIが解析することでがんの可能性を示します。
本来は細胞内に存在するPKA(プロテインキナーゼA)が、がん細胞においてはPKAでの構造や制御異常が起き、細胞外へ放出されます。このECPKA(エンドポイント・プロテイン・キナーゼA)の自己抗体を測定することにより、がんの可能性が高いかどうかを判断していきます。
この検査にプラスして、同時にIgG(免疫グロブリンG)という免疫に関わる抗体の濃度やCRP(C反応性タンパク質)という炎症のマーカーを測定し、これらの結果をAIが解析することで、がん以外の疾患を除外してより精度の高いがん検査となっております。
こちらの結果はがんの可能性が何%程度あるかを算出して結果が返って参ります。可能性が高いとなった場合は各種画像検査などの精密検査を行い、本当に癌があるのかを精査を行い早期発見・早期治療に繋げていきます。
myRNA DOGsとは測定原理が違い、信頼度は少し劣りますが、その分安価で測定することができるので、健康診断にプラスするにはおすすめの検査となっております。この機会にぜひご活用ください。
わんちゃんのコース
わんちゃんのコースは4種類ご用意させて頂きました。
最低限のフィラリアのみの検査からしっかりとした健康診断のコースまでありますので、年齢や生活環境などによってお選び頂けます。
コース① フィラリア検査のみ
フィラリア症の感染の有無をみる検査です。フィラリア症は蚊に刺されることで体内に入り感染が起きますので、蚊が出始める頃から蚊がいなくなってもう1ヶ月後まで予防する必要があります。(東郷町のあたりでは例年5月~12月)また、成虫が感染している状態で予防薬を飲むと危険ですので、予防薬を飲み始める前にかならず検査が必要です。
コース② コース①+簡易血液検査5項目(ALB、ALT、ALP、BUN、Cre)
肝臓や腎臓の検査項目が入った簡易的な血液検査コースになります。若くても生活習慣(おやつの食べ過ぎなど)負担がかかっている場合もありますので、最低限チェックされることをおすすめします。
コース③ コース①+血球検査(CBC)+血液検査19項目+シスタチンC(腎臓の早期マーカー)
(TP、ALB、A/G、T-Bil、AST、ALT、ALP、γ-GTP、BUN、Cre、T-Cho、TG、LIPA、IP、Ca、Glu、Na、K、Cl)
標準的な血液検査項目が一通り入った血液検査コースになります。肝臓、腎臓はもちろん、全身の異常に対して広く検出することが可能です。また、シスタチンCという腎臓の早期マーカーも含まれているため、従来の検査で検出できなかった初期の腎臓病を診断することが可能です。高齢な子はもちろん、若くてもしっかりと体調管理を行いたい子にはおすすめの検査になります。
コース④ コース③+NTーProBNP
コース③の一通りの血液検査に加えて、心臓の血液検査マーカーである、NT-ProBNPがセットになった検査コースです。NT-proBNPは、心筋に負担がかかると分泌されるホルモンの一つです。心臓病になると心筋に負担がかかってきますので、こちらの数値が上昇してきます。従来、心臓病は聴診で雑音が認められたり、咳や疲れやすいなどの症状が現れた場合に、レントゲン検査や超音波検査を行って診断する必要がありました。
一方、このNT-proBNPは血液検査だけで、簡単に心臓病かどうかの評価が可能ですので、わんちゃんへの負担も少なく、雑音が出にくい心臓病なども早期発見することが可能です。実際、当院では昨年に健康診断でこの項目を検査された方の38.3%で異常が見つかっております。心臓病は早期診断・早期治療がとても重要な病気ですので、この機会にしっかり検査を行いましょう。
万が一、検査で異常がでた場合には、レントゲン検査と心臓の超音波検査を行い、どこに異常がでているのか、精密検査を行います。
心臓病の多い犬種の場合は特におすすめです。
心臓病の多い犬:チワワ、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、トイ・プードル、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ダックスフントなど
血液検査オプション
T4検査
甲状腺ホルモンの検査です。高齢になってくると犬では甲状腺機能低下症が増えてきます。「最近なんとなく元気がない。歳のせい?」、「同じ量のご飯を食べているのにだんだん太ってきた。」などの症状が出てきます。検査してみるまで気づかないことも多いため、8歳以上のシニア期を迎えたわんちゃんには定期的な検査をおすすめします。
実際、当院のデータでは8歳以上のシニアわんちゃんで、2025年の健康診断でこの検査をされた方の17.7%で異常が認められました。定期的に検査を行い、早期発見を目指しましょう。
甲状腺機能低下症の多い犬:中型犬・大型犬
特に、グレートデン、オールドイングリッシュシープドッグ、ドーベルマン、ダックスフント、アイリッシュセッター、ミニチュアシュナウザー、ゴールデンレトリバー、ボクサー、コッカスパニエル、エアデールテリアなど
ねこちゃんのコース
ねこちゃんの血液検査コースは3種類ご用意させて頂きました。年齢や猫の種類、生活環境などによってお選びください。
また、ねこちゃんの状態に合わせて組み合わせることも可能(コース①+NT-ProBNPなど)ですので、お気軽にご相談ください。
ねこちゃんは特に病気を隠すのが上手ですので、しっかりと定期的な健康診断をして状態チェックをしていくことをおすすめ致します。
コース① 血球検査(CBC)++血液検査19項目+SDMA(腎臓早期マーカー)
(TP、ALB、A/G、T-Bil、AST、ALT、ALP、γ-GTP、BUN、Cre、T-Cho、TG、LIPA、IP、Ca、Glu、Na、K、Cl)
標準的な血液検査項目が一通り入った血液検査コースになります。肝臓、腎臓はもちろん、全身の異常に対して広く検出することが可能です。また、ねこちゃんで非常に重要な腎臓病を早期に診断することが可能なSDMAもセットに含まれております。最近お水をよく飲んでおり、おしっこの量も多くなったと感じている場合は腎臓病になっている場合もありますので、こういった検査でしっかりと状態をチェックすることをおすすめします。
コース② コース①+T4(甲状腺ホルモン)
コース①の基本的な血液検査に加えて、甲状腺のホルモンである『T4』を一緒に検査できる検査コースになります。高齢になってくると、ねこちゃんでは甲状腺機能亢進症が増えてきます。「ご飯は食べているのに少し痩せた気がする。」、「なんとなくよく鳴くようになって興奮している。」といった症状がある場合は、甲状腺機能亢進症になっている可能性もあります。また、症状がはっきり無くても上昇してきている事もありますので、8歳以上のシニアねこちゃんは定期的に検査をすることをおすすめします。
実際、当院のデータでは猫ちゃんで、昨年の健康診断でこの検査をされた方の9.8%で異常が認められました。定期的に検査を行い、早期発見を目指しましょう。
甲状腺機能亢進症が多い猫:すべての猫種(8歳以上の高齢猫)
コース③ コース①+T4+NT-ProBNP(心臓のマーカー)
コース②に加えて、心臓の血液検査マーカーである『NT-ProBNP』がセットになった検査コースになります。NT-proBNPは、心筋に負担がかかると分泌されるホルモンの一つです。心臓病になると心筋に負担がかかってきますので、こちらの数値が上昇してきます。ねこちゃんでは心筋症の一つである、肥大型心筋症が比較的多いですが、雑音として認められる頃には進行した状態のことが多いです。
このNT-proBNPは血液検査だけで、簡単に心筋症になっていないかどうかの評価が可能ですので、猫ちゃんへの負担も少なく、雑音が出にくい心臓病なども早期発見することが可能です。万が一、検査で異常がでた場合には、レントゲン検査と心臓の超音波検査を行い、どこに異常がでているのか、精密検査を行います。
高齢のねこちゃんや心筋症になりやすい猫種の場合は特におすすめです。
当院の2025年の健康診断での検査データでは、ねこちゃんで14.3%も異常として認められました。ねこちゃんは病気を隠すことが上手ですので、しっかりと健康診断を行い、早期発見・早期治療を行っていきましょう。
心臓病の多い猫:メイン・クーン、ラグドール、アメリカン・ショートヘアーなど

血液検査は絶食で検査するとより正確な値となります。できるだけ8時間以上の絶食の状態でご来院ください。
フィラリアの検査はその場で検査を行い報告致しますが、健康診断の検査結果は後日のご報告になります。LINEでご報告することができますので、是非ご利用下さい。